「無理しない」って難しい
「無理しない」って何
体調を崩した人に「無理しないでね」と言う言葉をかけることがよくあると思う。私も今まで何気なく使ってきた。でも今回、鬱になったことをきっかけに「無理しない」ってなんだろうと考えるようになった。私が動けなくなってしまったのは別に何かハラスメントを受けたとかではない。単純に、日常的に無理をしていたのである。
人に会うこと
休職期間中、人にほとんど会わなくなった。人に会わない生活は精神的にめちゃくちゃ楽である。時々、親や親戚に会うとものすごく気疲れしたと感じる。家族ですらそう感じるのだから、週5で出勤して他人と約8時間過ごして、ミスしないようにプレッシャーを感じながら働くのは恐らくかなりの負担だった。でも世間的にはそれは”普通”のこと。だから、”普通”ができない私の考え方や働き方を変えていくことが必要なんだと思う。
全力で”普通”になる
なぜ”普通”に正社員で働くのがこんなにしんどいのか。それは私の性格や特性のせいかもしれないと思うようになった。私は子どもの頃から「真に受けすぎないようにね」と度々言われていた。当時はよく意味がわからなかったが、今になってやっとわかるようになってきた。私は真面目すぎて0か100で受け取ってしまうのである。冗談を言われてもそのまま受け取ってしまったり、仕事も「やらなきゃ」と思いすぎて常に100%のエネルギーでやってしまったりする。手を抜くってどうしたらいいのかわからない。手を抜いたらミスしたり、人を傷つける発言をしたりすると思う。その結果としてきっと人に嫌われるだろう。それが本当に怖くて、周りに合わせる努力をする癖がついていた。
諦めること
問題の根は深い。生い立ちの影響もあり、常にうっすら希死念慮があるし、自分の存在に罪悪感もあるし、人に嫌われるのが怖い。この問題を根本的に解決することは一生できないと思う。諦めて付き合っていくしかない。最近になってやっとそう思えるようになった。
人に嫌われることはある程度覚悟の上で、ミスをしないように80%の力で仕事をする。20%は自分のことを大事にする。そんな丁度いいことできるのだろうか。転職や働き方を変えることも視野に入れて考えていこうと思う。